2018年4月27日金曜日

設計ができるようになるってどういうことなんでしょう。

設計ができるようになりたい、うまくなりたい。

最近そう思うようになったのですが、具体的にそれってどういうことなんでしょう


建築学生していると、
「あの人っていつも選ばれるよね」
「あの子めっちゃできるよね」
「あの人は手が早い」
「あの人めっちゃ本読んでて言葉がぽんぽんでてくる」
とか、いろいろ感じたり、友達同士で話したりすること、よくあるのです。


で、そういうひとが、いわゆる、『設計できる』人として、見られている、ような気がします。

でも、果たしてそれは『設計できる』といえるのでしょうか。


そう疑問に思った私は、とりあえず自分よりもいろいろ知っているであろう、先輩に聞いてみました。

そしたら、
「建築、課題についてよく考えている人が、『設計できる』人なんだと思う。」
と、言われました。


確かに、何も考えないで設計している人よりも、いろいろ考えて設計している人のほうが良い作品(『良い作品』の定義も曖昧ですが)をつくっている印象があります。

まあ、少なくとも、そこは超えていないといけないと思います。

ですが、そこから先、が、問題なのです。



おそらく、私の予想では、いかに努力ができたか。そして、自分に正直に、建築と向き合い続けることができたか。

そうすれば自然に、よくわからない、『設計ができる』人になれるのだと思います。

言葉にするのは簡単ですが、めちゃくちゃ大変。

どんな努力をすれば良いのだろう。整理してみます。
・雑誌や本を読む。ジャンルは問わず
(建築の知識・建築家の思想・感性を磨く)
・トレースする・図面を描く
(建築のパターンを頭に叩き込む)
・スケッチをする・絵を描く
(建築を観察・アイデアを形に変換する練習・自分なりの表現方法を模索)
こんな感じですかね。

もちろん、設計課題やコンペなどは当たり前として。


このブログでは、努力の部分や私の思考を書いていけたらなと思います。


『設計できる』人って、一言でいうと、努力できる人、なのかな。

少し違うような気もするけど。実際にそういう人になってみないとわからない気がします。

答えを出したかったけど、出せませんでした。


2018年4月24日火曜日

気づきメモ180423

たぶん、思っている以上に、自分が見ている風景と他人が見ている風景って、違うんじゃないかなと思う。



たとえば。
いつも同じ場所で会う人がいるけれど、その人とは話さない。

そういうとき、人は、外見ですべてを判断するしかない。

でも、あるとき、その人は友人と話していた。

その時、その人の向こう側にある世界が少しだけでも見えた気がする。
なんか、目に見えない道、みたいなイメージ。

こうしている間にも、個人個人の時間が別々に過ぎていくのって、当たり前のことなんだけど、なんだか不思議な感じがするな。



たとえば。
人が近づいてくる。でも、その人は誰にも話しかけないし、私たちもその人に話しかけなかったとする。

私たちの中のひとりは、それを、「まるでみんながその人に気づいていないみたい」と言った。

私は、「なんかその人にすごくみられているな」と感じていた。

気づかれていない人、とみるか、見ている人、とみるか。

自分が思ってもいない視点で、そのギャップが面白くて、大爆笑だった笑

2018年4月23日月曜日

気づきメモ180422

そうだ、毎日ブログを更新しよう。

ということで。挑戦してみます。
毎日、その日その日に気づいたことからブログ記事を書きます。

いつまで続くのかーーー。


ーー
建築をやっているせいか、空間に目がいきがちなんです。普段から。
今日も、いろいろ感じたものがあります。

例えば。大人数で話す、という場面があったとします。
こういうときって、たいてい、いくつかのグループに分かれますよね。
そうすると、同じ空間に、いろいろな話が生まれます。
もしかしたら、話している人たちよりも近い位置に、別のグループの人がいたりするかもしれません。
でも、その人とは全く違うことを頭に浮かべている自分。


そういう関係って、面白いと思いませんか。

ーー
私、自分の性格的に、SNSというものに全く抵抗がなくて。
SNSと遊びと建築、全ぶごちゃまぜにできちゃうんです。
それでよく驚かれるのですが、そんな変なことなんですかねー?

国民のほとんどがスマホを持っているこの時代。

私は、SNSとかでいかに自分の居場所を作ることができるか、が勝負というか、そういう時代になってきているんだと思っています。
だって、見ず知らずの人とか、これがなかったら絶対つながれない人たちと意見交換できるわけですから、すごく魅力的だし、相当強いと思いませんか。人脈が、何十倍、何百倍にもなるんですから。

あと、大ブームが来る前にSNS見つけてアカウント大きくしとくと、後々楽なので、今探してるんですけど、、、
建築系でよさげなのがまだ見つかってないって感じです。


ーー
自分が一度やったことに対して、他人から解決策があるよと言われると、ほかにも方法があったのか、と勘違いしてしまいます。
スマホの壊れた充電コード、マステで補強してたのがはがれちゃって、別の人が直してくれたけど、またマステで補強されただけだった…笑


ーー




こんな感じでいこう。てきとーに!
ではーー。

2018年4月12日木曜日

トレース日記。2日目。

トレース2日目です。

コンペのちょっと失敗してもう一度やり直しになったついでと、毎日続けるために、ある本をトレースすることにしました。いつか紹介します。


1ページ目から。
森博士の家 / 清家 清 (1951)


図面+パース

30分

2018年4月11日水曜日

トレース、始めました。1日目。

お久しぶりです。

表参道建築巡りの記事、書くのやめました。ごめんなさい。
書いていてそんなに楽しくなかったので(笑)


さて。自分の設計の力があまりになさすぎて、最近悔しく思っています。
なので、トレース、始めました。

効果はあるかわかりませんが、それを判断できる能力も自分にはないので、とりあえず、コツコツ1年は続けてみようと思います。


思い立ったが吉日。本がないのでとりあえずネットで調べて学生のコンペの優秀作品をトレースし始めました。

パソコンできないので手描きで。


途中経過報告しないとやめちゃいそうなので、これからもちょくちょく報告していきたいと思います。


では。


40分

2018年3月13日火曜日

イタリア建築学生と1か月間ワークショップしてみた感想


どうも。

建築巡りいったん中断して、ワークショップの感想など、メモ程度ですが、書いておきます。




イタリアワークショップについて


イタリアの建築学生(とはいっても22~25歳なので私たちより全然年上)10人を迎え入れ、イタリア人2人:日本人3人のグループ×5班で、3週間ほどの期間で敷地調査・議論・設計をするワークショップでした。

敷地は東京の某木密地域、敷地面積は1000㎡程度、用途は集合住宅(住宅以外の用途も必ずいれる)、でした。




イタリアと日本の居住環境・考え方の違い


講評後の懇親会でイタリア語も話せて彼らの文化をよく知る日本人の先生からうかがった話が面白かったので、記録しておきます。
(※が、細部まで覚えていなくて、大したことはかけなかったです、すみません)


日本の生活というのは、ご存知の通り、パブリックともプライベートともいえぬ、あいまいな領域(特に今回のような木密地域には特有の路地空間などでそれが顕著に表れてくる)が、人々の暮らしを豊かにする。
こういう考えが、まずある(他にもいろいろあるが)。

対して、イタリア(ヨーロッパ文化)の生活というのは、パブリックな空間は完全に外に存在し、プライベート空間(居住空間)は完璧なプライベートでなければならない
住宅に空く窓も、ぽつりぽつりと、とても小さいことからもわかる。

つまり、イタリアでは、外気に触れない生活、これこそが快適な居住空間なのだ。

こういう考えのもと、イタリア人が設計を行うと、こうなる。
ボリュームを立ち上げるという行為、これこそが設計であり、
・つまり、それは、明快に白黒をわけてしまう、ということでもあり、
・その操作を先にしてしまうことで、中間領域ということを考えたときに相当むずかしく(というより、不可能で)、それが障害となってしまう。



文化の壁を乗り越えた設計


このワークショップでは、私たち日本人がどうやってこの文化の違いを克服して設計していくか、ということが最大の難問であった。

例えば、(日本人同士のワークショップだとしても)こういうことが言えるだろう。

グリッドで設計することを考えたとする。
しかし、グリッド内にきれいに収めるということはあまりにもきれいすぎる。
それをどう崩して、どう緊張感をもたせるか。

また、ピロティの上は居住空間、下は公共空間と分離した考えであっても、それをどう崩して、どう緊張感をもたせるか。


を、常に考えなくてはならない。
建築が、ヨーロッパ的にならないために。
気持ち悪いくらい分かれた空間とならないように。



気持ち悪いくらい整頓された建築。
彼らにとってはそれが居心地の良い空間なのかもしれない。
逆に、日本的な住宅の在り方が、気持ち悪いと思っていたと思う。
話していて、強く、そう感じた。
でも、私たちにとってはそれが、いい


うーーん。難しーい。


今回のワークショップでは、時間がないせいもあったが、英語での意思疎通が難しいというよりもやはり文化の違いが最大の難関でした!
彼らとのワークショップを通して、私たちが常識的に、こういうのが家だよね、と感じていたことを、改めて再認識できたなーとおもいますね。

レポートみたくなってすみませんでした!笑

2018年3月10日土曜日

東京建築巡り 〜表参道・青山・六本木編②〜

こんにちはー。

都内で建築巡りしようと思っている新入生の皆さん!朗報です。
表参道周辺は有名建築家の手がける建築ばかりです。まずここに行きましょう笑。

それでは独断と偏見で紹介していきますね!

(前の記事:東京建築巡り 〜表参道・青山・六本木編①〜

原宿・表参道周辺(TOD'S~SunnyHills)


7.TOD'S表参道 :伊藤豊雄(2004)



伊藤豊雄。この系列(?)の建築家、私の好みなんですよね~。

この建築のすごいところって、すべての構造が外壁のガラスとコンクリートで支えられているところなんですよねー。私の記憶が正しければ。
それから、近くに行ってみるとわかるんですが、ガラスとコンクリートの境目がめっちゃ平らです。おおーってなります。

コンセプトとしては、外壁の模様はケヤキ。
あと、構造のスタディを、たしかすごいしてました。
上のほう電気ついてなかったの、もったいないです。きれいなのに。


ちらっとみえている左隣のビルも、なかなかのインパクトです。さすが表参道。なんでもあり。



8.ONE表参道 :隈研吾(2003)



あ。くまさん。木。ルーバー。
以上。(笑)
いや、建築って、中入らないと本当にわからないです。


9.スパイラル :槇文彦(1985)




ファサードがなかなか複雑ですね。都市のコラージュ、だそうです。時代を感じますね…
中のスロープがらせん状になっているから、スパイラルです。
中のお店、かわいいです。特に感想はありません!笑



10.COMME des GARCONS 青山店 

:河崎隆雄+フューチャーシステムズ(1999)


壁が斜めになっていたり。なかなか面白いと思います。
表参道では珍しく、平面的な面白さがあると思います。
(敷地の関係上、上下移動の面白さのある建築のほうがどうしても多くなるので。)
ぐるぐるまわりましょー。笑

周辺には、プラダとか、いろいろ面白い建築がたくさんあるので、うろうろしてみてください!



11.SunnyHills (サニーヒルズ)南青山 :隈研吾(2013)



さて。本日の目玉です。台湾名物のパイナップルケーキを売っているお店です。

この建築は、外観こそ異様ですが、狭い敷地の中に、非常にうまく建築されているなあといつ来ても感心します。これは面白いし、好きです。

コンセプトとしては、日本の木造建築に伝わる「地獄組み」というジョイントシステムを使って、森、雲、そんなイメージのあたたかい、やわらかい、ヒューマンスケールな空間が設計されています。
外観はパイナップルをイメージしているそうです(全然そう見えないけど!笑)

あとトイレ絶対見てね!!

運がよければ、ここで売っているお高いパイナップルケーキ、タダで食べられます。おいしいです。



今日はここまで。
次回は見どころ満載、激推し建築2つを紹介しますー!



2018年3月7日水曜日

東京建築巡り ~表参道・青山・六本木編①~

そういえば、日曜はせんだいでしたね。

今年は現地にも行けず、まだ動画も見ていないので、これから時間を見つけて見ようと思います。
その感想とか、そのうちあげられたらなと思います。



さてさて。

とりあえず話題が思いつかないので、しばらく、やさい考案の建築ツアーでも書きましょうかー。
そろそろ、新入生も暇してくる頃だと思うので、ちょうどいいんじゃないですかねー


では本題。

まずは、絶対外せないのが、表参道・青山・六本木、このあたりの建築たちです!
今日は表参道の途中まで紹介しますねー

(続きの記事:東京建築巡り ~表参道・青山・六本木編②~


原宿・表参道周辺(原宿駅~表参道ヒルズ)


1. 国立代々木体育館 :丹下健三(1964)



原宿駅を出て右後ろ方向に進んでいくと、見えてきます。でかいです。

吊り構造という特殊な構造の体育館です。意匠と構造が一体になっていることは、すごいなあと感心します。(実は若干無理やり曲げてるらしいですが笑)

1年生の入学したてのころ、教授たちがやたらと授業で解説してくれました。みんな好きなんですね笑。中は入ったことありません。入ってみたい。



2. GYRE :竹中工務店+MVRDV(2007)




飛ばします。いつか加筆するかもです。とりあえず、ずれてます。
気になる方はググってー



3. Dior表参道 :SANAA(2002)




中に気軽に入れる雰囲気じゃないので入ったことないです。
外観だけで言うと、昼間は透明感があるファサード。夜になるとライトアップがきれいです。

SANAAの作品みたい方は金沢21世紀美術館に行くことをお勧めします。(東京にもいくつか妹島さんの作品ありますのでそちらもぜひ)



4. 日本看護協会ビル :黒川紀章(2004)




中入ったことありません…ごめんなさい。
クリスタルコーンと呼ばれる円錐形のものが目立ちますが、同じく黒川紀章設計の国立新美術館にも似たようなものがあるので探してみてください!



5. Louis Vuitton :青木淳(2002)




ここ、実は上の階が作品の展示空間になっているので、一般人でも気にせず入れます笑。
1回しか入ったことないので記憶が曖昧ですが…
そこそこ面白い構成になっていたと思います。ぜひ。



6. 表参道ヒルズ :安藤忠雄(2006)





きました。今日の目玉です。


まず注目してほしいのは、この表参道ヒルズのすぐ隣の、旧同潤会アパートを再現した、同潤館です。

同潤会アパートというのは、関東大震災後に復興支援のため建てられた、日本で初めての本格的な鉄筋コンクリート造の集合住宅です。青山には1926年頃建ちました。
他にもいくつかあり、全部で16か所あったのですが、かなり昔に建てられたものなので現存していません。

この同潤会アパートが、今表参道ヒルズがある場所に建っていたのです。


安藤忠雄は、アパートの作り出す街並み、人々の記憶、土地の記憶を、新しく商業施設に建て替えることでなかったことにしてはならない。風景をどのように残していくか。

そう考えて、設計したみたいです。


主な方法としては、
・建物の高さを低くし(地下空間を作る)、ケヤキと高さをそろえる。
・表参道の緩やかな坂道を建物内へと連続させ、そのままスロープで上下階を移動できるような構造にしたこと。

こうすることで、ケヤキ並木のある風景を尊重し、また、緩やかな坂道から自然と建物内に入ってでる、都市の一部となるような商業施設ができあがったわけです。


まあ私はこれはあんまり安藤建築らしくなくて、そんなに好きではないんですけどね。
それでも、知らないうちに外出てたり、上とかしたとか行ってたりするのは、けっこうおもしろいと思います。




今日はこれで終わり。
次回は続きから表参道駅まで紹介します!





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